「物事をやり抜く」ための脳のトリセツ34【4】
ものごとをやり抜くためには、コツがあります。脳をコントロールする34の脳のトリセツをマスターすれば、いつも途中で挫折してしまっていたあなたもきっと目標を達成できます!
今まで34のトリセツのうち19個についてお話してきました。1回目は脳の習性について、2回目はイメージ力や好奇心に関わるもの、3回目は計画の立て方と実行の仕方についてでした。今回は20個目からご紹介します。
20.気合と根性でやり抜こうとしない。脳の仕組みとやる気伝達物質の存在を活用する
日本人の大好きな「気合と根性」ですが、綿密な策なしに、「頑張る」だけでは目標は達成できません。脳内の「海馬」「扁桃体」「淡蒼球」「側坐核」という組織それぞれの役割と仕組みを理解し活用すること。やる気と集中力を作るカギとなる脳内ホルモンの「ドーパミン」をうまく利用することが大切です。
21.脳内ホルモンを効果的に放出するには、適切な食事、睡眠、適度な日光浴が必要
やる気伝達物質である脳内ホルモンに「ドーパミン」、「ノルアドレナリン」これらをバランスよく放出させるための「セロトニン」があります。「ドーパミン」の材料は主にタンパク質。セロトニンが不足する原因のひとつには腸内環境悪化が考えられます。つまり、バランスの良い食事をとることが脳内ホルモンをきちんと出すうえでとても大切なのです。
睡眠不足はドーパミンの放出を妨げますので、適切な睡眠も必要です。セロトニンの放出には日光を浴びることが大きく影響しますので、適度な日光浴も心がけましょう。
22.過去と未来を混同しない。過去はやり方が間違っていただけと認識する
あなたは過去に何かしら目標をたてて、失敗したことがあるかもしれません。でも、過去にできなかったからといって、「これからも失敗するだろう」とあきらめる必要はないのです。過去に失敗したのは、やり方が間違っていただけです。過去の失敗と、これからの未来は別物、混同しないようにしましょう。
23.モチベーションが下がる理由は次の3つ
①自分にとって明確な意味を感じないとき
②物事を大きくあるいは漠然と捉えてしまっているとき
③周りからの自分に対する良い評価を感じられなくなくなったとき
モチベーションが下がるのにも理由があります。
この理由を自覚し、解決すれば自分でモチベーションを上げることができるのです。
24.自分にとっての意味づけを明確にしてから実行する
目標に少しでも疑問があったり、イヤイヤだったりすると、行動のクオリティが下がり、達成できる確率も下がってしまいます。その目標が自分にとってどんな意味があるのか、しっかりと明確にしてから、実行に移しましょう。
モチベーションを下げないためのポイントはまだ続きます。トリセツの25以降をまた次回ご説明いたします。