脳科学ブログ

2021.04.01

脳の依存を利用してやる気アップ!ドーパミンで報酬系回路を活性化する方法

脳の依存を利用してやる気アップ!ドーパミンで報酬系回路を活性化する方法

脳の「依存」というと、違法ドラッグなど良くないイメージが浮かびます。脳の依存は、良くないことなのでしょうか?「報酬系」という言葉をキーワードに、脳における依存や脳が喜ぶ仕組みを見てみましょう。

「依存」のイメージ

脳に依存性がある、というと良からぬイメージがありますよね。ドラッグやアルコールなどを摂取した時に脳が快感を覚え、クセになってやめられなくなることがあるからでしょう。

脳の報酬系と呼ばれる「ご褒美」を出す仕組みが反応することで、ドーパミンと呼ばれる快楽物質が分泌されます。薬物やアルコールの依存症は、「ご褒美」を得る手段が身体に有害な物質であることで問題になってしまうのです。

依存という言葉にはマイナスなイメージがありますが、脳における報酬系回路は本来生物が生き延びるための仕組みのひとつ。今回は「いい依存」を利用して、やる気や記憶力をグンと引き上げる方法をお伝えします。

もう一回やってみよう!の源、報酬系回路

「パブロフの犬」に象徴される「条件反射」という言葉、ご存知ですよね。旧ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフによって発見され、犬を使ったとある実験で一躍有名になった現象です。

実験の内容は至ってシンプル、
①犬に餌を与える前にベルを鳴らす。
②犬に餌を与える。
③①②を繰り返す。
というものです。

すると、犬が①のベルを慣らしただけで、「餌が貰える!」と思ってヨダレを流すようになります。これは古典的条件づけとも呼ばれる現象で、この時犬の脳内ではベルの音を聞いた時点で反応がおきています。報酬系回路が作用し、「ご褒美」の快感を与えるドーパミンが発生しているのです。

勉強や仕事でもドーパミンは出せる

そもそも報酬系回路というのは動物が「餌にたどり着いた」「敵を倒した」といった目標を達成した時に脳に快感を与えて、再び目標を達成するモチベーションを与えるための、生きるための仕組みです。

人間の報酬系もまた「目標を達成した」「面白いと感じる出来事に遭遇した」といった状況に対応し、報酬系回路がドーパミンを放出するようにできています。

つまり、仕事において小目標を設定すれば、それを「達成」したと自分で認識した時脳からドーパミンが放出され、また次の目標も達成したいという意欲につながるのです。

勉強ではどうでしょう?例えば、歴史を文字ではなくマンガで勉強することによって「面白い」と認識できれば、ドーパミンが脳内で放出されます。また面白さを求めて学ぼうという意欲が高まるのです。

脳の良い依存を生み出そう

目標を達成した時にドーパミンが分泌される、と述べましたが、逆に言えば脳が「目標を達成した」と認識すれば、意図的にドーパミンを放出させることが可能です

勉強なら小目標をいくつか立ててみたり、仕事ならToDoリストを作成して一つずつ終わったらチェックを付けていくと、その度に報酬回路が働き、より目標を達成しようというモチベーションが発生します。

報酬系回路は、本来前向きな意欲を生み出すための機能なのです。「いい依存」のループを作れば、達成感でやる気がどんどんわいてきます。「目標達成」の快感なら、依存もOK!よし!とガッツポーズ、なるほど!と納得…脳が喜ぶ、小さなことから始めてみませんか?

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