脳科学ブログ

2020.11.18

記憶のエラーにはタイプがある!チャンキング・エラー撃退法

セミナー 脳科学 記憶

記憶のエラーにはタイプがある!チャンキング・エラー撃退法

新しいモノやコトに出会ったら、自分がどんなふうに区別し、認識しているのか考えたことありますか?何を唐突に…と思われるかもしれませんね。私たちは新しいものに遭遇した際、自然に「あること」をして仕分けをし、記憶してそれらを受け入れて生活していいるのです。

例えば、初めて見るボールペン。余程奇抜なデザインをしていなければ、「ボールペンだ」と認識し普通に取り扱えますよね。しかしなぜ、見ただけでそれがボールペンだとわかるのでしょう?

今回の記事では人の脳の仕組み、物事を判別したり、記憶する機能に深く関わる「チャンキング」に付いて掘り下げていきます。

チャンキングとは?

人は記憶をする時、覚えやすいように物事を似たグループでくくったり、音や見た目でジャンル分けをします。これをチャンキングといいます。チャンクは「かたまり・まとまり」という意味なので「かたまりにする、まとめる」ということですね。

私たちは「タイヤが4つあって自動的に走るもの」を「自動車」として認識しています。「自動車」というグループがチャンク。私たちは「タイヤが4つあって自動的に走るもの」を見た目で判別し、「自動車」というジャンルに振り分けるチャンキングを行っているのです。

私たちは常に、自分自身の周りのものをカテゴリー分けすることで認識しやすくしています。無意味な文字列や数列といったものが覚えにくいのは、どのチャンクにも振り分けできないからなのです。

そして、記憶の間違いの少なくない数の原因が、チャンキングをミスしてしまう「チャンキング・エラー」です。

チャンキング・エラーってどういうこと?

例を挙げてみましょう。日本語では同音異義語がたくさんあるため、聞き間違いによるチャンキング・エラーが多く見られます。

エラーを起こしやすい文法例:うらにわにわにわとりがいる。

似たような文字の羅列は読みにくいですよね。意味のとりづらい、チャンキングがしづらい情報を前にすると、我々はエラーを起こしてしまいがちです。数字やアルファベットのシリアルコードを打ち込む時に、どこまで打ったのか見失ってしまうのもこのチャンキング・エラーの一種です。

チャンキングしやすい文法例:裏庭には二羽、鶏がいる。

漢字と平仮名の利便性とは、ひとえに視覚的なチャンキングのしやすさが段違いに良くなることです。私達が何気なく使い分けている平仮名やカタカナ、漢字には、脳のエラーを減らすという大切な役割があるのです。

ひらがなばかりの文章のわかりづらさときたら…子供のころ覚えるのが嫌だった漢字ですが、チャンキングにしっかり役立つ重要ツールだったんですね!

音で記憶する際も、リズムを付ける、音節を区切るなどといった工夫でチャンキングをしやすくすることができます。通常の状態では、人間の短期記憶は20秒程の記憶が限界だと言われていますが、チャンキングをうまく利用すれば、限界を遥かに越えた記憶ができるそうです。

意識的にチャンキングの技を使おう!

歴史を語呂合わせにしてみたり、単語を連ねて歌にしてみたり…そんな工夫は全て記憶を拡張するためのチャンキングの一種です。ABCの歌も、ドレミファソラシドの音階をパッとイメージできるのも、全てチャンキングによる刷り込みのおかげだと言えるでしょう。

多くの情報をミスなく処理するためには、まず情報をグループ分けする、ないしは細かく区切って処理するのがオススメです。16桁のシリアルコードを打ち込む時、一息に打ち込もうとせずに4文字ずつ区切って打った方が打ち間違いはしづらいですよ。

いわばチャンキングとは記憶の整理整頓です。平積みに散らばった本と、ジャンルごとに付箋で区切られた本棚、どちらの方が探しものがしやすいかは一目瞭然ですよね。

皆さんも、ぜひもっとチャンキングを活用してみてください!

 セミナー申込
メルマガ登録
セミナー申込
メルマガ登録