脳科学ブログ

2020.11.03

記憶に残る企画の伝え方を伝授!脳が注目する3つの要素

セミナー 脳科学 記憶

記憶に残る企画の伝え方を伝授!脳が注目する3つの要素

あなたは自分の記憶力にどのくらい自信がありますか?有名なエビングハウスの忘却曲線によれば、単純記憶は20分後には42%が失われ、1時間後には56%がすっかり記憶から抜け落ちてしまうそうです。

自分の勉強などであれば、抜け落ちた部分を何度も復習することによって記憶を段々と完全な形にしていくことも可能です。しかし、プレゼンテーションなど相手の印象に残し、記憶してもらいたい場合はそうもいきません。

そう、「企画」は伝えた相手のなかで「一度見ただけ」で記憶に残る必要があるのです!ではどうしたら1時間経っても半分以上覚えていてもらえるのでしょう?脳科学的観点から、秘訣を伝授しましょう!

人は想像以上に忘れっぽい!

今朝読んだ新聞の一面の記事、何だったか覚えていますか?特に印象深い出来事以外は、なかなか思い出せないのではないでしょうか。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験によると、人は「無意味な情報」を記憶しても、20分後には42%、1時間後には56%、1日経てば74%の記憶が損なわれてしまうことが明らかになっています。

これはマーケティングを行いたい企業側からするととても悲しい現実です。1日でほとんどの情報が人の記憶からこぼれ落ちるのであれば、広告を打つ意味が薄いように思えてしまいます。しかし!動画などの「視覚や聴覚に訴えかけるコンテンツ」になると話は変わってくるのです。

動画は文章記事の2倍、記憶に残りやすいと言われています。では、プレゼンを効果的にするには、動画を作成するしかないのでしょうか…いいえ、そうとも限りません。

確かに動画は視覚・聴覚に最もダイレクトに訴えかけることができますが、企画書やパワーポイントでも、創意工夫をすれば「視覚的にキャッチしやすい情報」や「耳(頭)に残るワード」を生み出すことが可能なのです。

では一体どうすればそれが可能になるのでしょうか?まずは、人が情報を記憶に残しやすい条件について見ていきましょう。

人が情報を記憶するための3つの条件

人が情報を記憶として、己の中にしっかりと定着させるにはおおまかに分けて3つの条件があります。

1.脳が強烈なインパクトを受ける
2.重要な情報だと本人が認識する
3.繰り返し反復して記憶する

1の仕組みを利用しているのが、企業のマーケティングです。

印象的なフレーズや衝撃的な映像で記憶に残り続けるCMってありますよね。広告代理店や企業の担当者が「どうすれば視聴者にインパクトを与えられるか」と試行錯誤を重ねています。

2は感覚的に納得しやすい理由です。

例えば、付き合い始めたばかりの恋人との初デートの日を忘れることは絶対にないでしょう。自分にとってとりわけ重要であると認識すれば、しっかりと記憶に刻み込まれます。

3は皆さんおなじみの学習法です。

記憶し、欠落した部分を復習し、何度も繰り返し記憶することでその内容を脳内に定着させることができます。「暗記」が苦手な人は、この手法がうまくいかないと感じているのではないでしょうか。

記憶に残る企画って?

「企画書」というとどんなモノを想像しますか?企画概要・スケジュール・必要物資・予算等々、必要なことが無難にまとまった書類…イメージしてみるとあまり読みたいと感じません。

1.脳が強烈なインパクトを受ける
2.重要な情報だと本人が認識する
3.繰り返し反復して記憶する

大事なのは先程も紹介したような「脳の興味をひく情報」です。取引先や同僚の印象に残る企画と企画書の作り方の例を紹介しましょう。

例①:メインキャッチコピーを付ける

平均コスト30%削減!」「採用パフォーマンス率60%向上

広告などでもよく見かける謳い文句ですが、やはり「成果が一目で分かる」というのは強烈なインパクトを脳に与えます。

仮にその後の内容が普通の企画書だとしても、数値のインパクトや目新しいサブタイトルなどで興味を引くことが重要!表紙でインパクトを与えれば、相手の読む気・聞く気をかきたてられます。

例②:頭でメリット(デメリット)を明確にし、頭括型・双括型で書く

根拠を述べてから結論を述べる「尾括型」、結論を述べてから根拠を述べる「頭括型」、そして結論→根拠→結論と理論を展開する「双括型」の三種類。プレゼンにおいて尾括型は一番の悪手です

どれだけ有用でおもしろい提案でも、(聞き手にとって)退屈な前置きが長引いてしまえば、折角のアイデアそのものをくすませてしまいます。最初に「これをするとこんなにメリットがあるんです!」「これをしないとこんなデメリットを被ってしまいます!」と述べておくことで、相手は脳で「事の重大さ」を認知し、真剣に耳を傾けるようになります。

具体例で言うと、医療系の広告で「このような兆候は病気のサインです」といったように冒頭で不安を掻き立てる不安系広告が有名ですよね。

例③:同じワードを反復して用いる

話の中に同じワードが何度も主軸として登場すると、受け手側もその単語を中心に話を考えるので、結果としてその「ワード」が強く脳に残ることになります。

例えば脳科学の記事に「シナプス」という単語の解説があり、その後何度も「シナプス」を用いた説明を繰り返されると、きちんとその意味を覚えていられます。

これは「反復学習」を自然に受け手側に行わせる高度なマーケティングとして利用できる手法です。プレゼンをする時に「このワードは覚えて帰って欲しい!」というワードを自然な文脈や話題で何度も内容に盛り込むことにより、受け手の脳にはその言葉自体が強く刻み込まれるのです。

脳を刺激するのがミソ!

インパクト・重要性・反復。記憶の三大メソッドを把握したら、これらを軸に企画を練ってみてください。実際のプレゼンでは、どのようにインパクトを与え、重要性を認識してもらえるかを工夫しましょう。

他人に対してだけでなく、日常生活で自分がしっかり記憶をしたい場合にも応用できるメソッドです。脳の特徴を理解し、人や自分の記憶にしっかり残る企画作成にチャレンジしてみてください!

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