脳科学ブログ

2020.07.03

脳にエンジンをかける!脳にいい通勤・通学電車の過ごし方

セミナー 脳科学 記憶

脳にエンジンをかける!脳にいい通勤・通学電車の過ごし方

在宅勤務、リモートワークの普及で「通勤の回数が減った」「通勤が楽になった」という社会人が増えています。そうはいっても、通勤や通学で電車に乗り長い時間を過ごす方も少なくないでしょう。毎日数十分、長い人では数時間をかけて乗ることになる通勤電車。あなたは電車内でどのような時間を過ごしていますか?

通勤や通学時間の時間の過ごし方、立つか座るかといった些細な違いが脳に影響を及ぼします。今回は、通勤通学時の脳にとってNGな過ごし方、逆に脳が活性化する電車内でのおすすめ行動をご紹介します。

席は空いていても立つべし

電車内ではできれば座ってのんびりと過ごしたいもの。席に座りやすいという理由で、わざわざ早めの電車に乗る方もいますよね。でも、脳にとっては「座る」よりも「立つ」方がいいってご存知でしたか?

私達が普段何気なく行っている「立つ」という行為ですが、二足歩行ロボットが中々上手く歩けないことからも分かるように、たった二本の足で直立し重心のバランスを維持するというのは実はとても高度な行為なのです。

朝に揺れる電車の中でバランスを取りながら「立つ」という行為は、脳を活性化させ一日の仕事が始まる前にエンジンをかけアイドリングをしておくという効果があります座ったままぼんやりと過ごし、眠たい頭のまま会社に着いてしまうと、朝一番の仕事の効率ダウンにつながってしまいそうです。。

座るなら真ん中の席!

長い通勤時間、ずっと立ちっぱなしはしんどい…それはそうでしょう。立つことが脳に良いのは間違いないのですが、身体は座った方が楽ですよね。そこで、電車内で座って過ごす時の「位置取り」が脳に与える影響についてご説明します。

がらがらの電車内…そこに座っている人々をイメージしてください。おそらく、多くの人が席の端っこに座っている状態をイメージしたのではないでしょうか?手すりや壁によりかかれる、片側のみしか人と接しないので気楽。そんな理由で、空いているなら電車内では座席の端っこを選ぶ人も多いと思います。

パラパラ空いている席があったら、あえて「真ん中の席」に座ってみてください。実は人の脳の働きの特徴からくる注意力は左右均等ではありません。右利きの人なら右側、左利きの人なら左側と人それぞれ注意をはらう方向には偏りがあるのです。

「真ん中の席」に座り、利き手とは反対側の方向を主に意識して見ると、脳の弱い部分を鍛えることができます。バランスよく全体を見渡す力がつくので、オフィスやお店などの空間を見渡したとき、気づくことが増えてくるようになります。

単純に真ん中に座るには両側の人への気配りが必要なので「視覚・感情・理解」に関する脳の働きが活性化する効果もあります。

あえて「何もしない」をする

電車内の乗客の様子を観察してみてください。おそらくほとんどの人が、スマホに目を落としたり読書をしたりと手元を見ているはずです。電車の中は、大勢の人が押し込められた閉塞空間というストレスに満ちた環境です。他の作業に没頭することによってストレスをシャットアウトし、自分だけの世界に入り込むのは無意識の防衛策。ただ、「何もしない」ことでよい効果があるとしたらどうでしょう?

何かに集中して脳へのストレスをさえぎる「脳習慣」を、何もしない状態にするのは結構大変。いつもやっている習慣をあえて変えてみることは、とても良い刺激になるのです。電車内ではあえて何もせず、集中して腹式呼吸をしてみてください。周囲を眺めながら自分のペースを保つことに専念してみましょう。いつもとは異なる脳の部位が刺激され、活性化します。

いかがでしょう。できれば立って過ごす、座るなら真ん中の席に、スマホや本を見ない…いつもの行動とはちょっと違いませんか?無理のない範囲で「いつもとは違う」刺激をあたえることで脳は活性化します。やむを得ない通勤・通学の時間を有効に使うチャンス!ぜひ試してみてください。