脳科学ブログ

2020.05.15

想像力のモトはミラーニューロン!脳科学でコミュニケーション力アップ

セミナー 脳科学 記憶

想像力のモトはミラーニューロン!脳科学でコミュニケーション力アップ

皆さんは「テレパシー」を信じますか?
SFやファンタジーなどで題材になる「人の心を読む能力」です。単なる空想ではなく、テレパシー能力が私たちの脳みそに元から備わっているとしたら…?

人の気持ちがわかる不思議

海外からの観光客が増え、路上で道に迷っている外国人を見かけることがけっこうあります。
ここでひとつ不思議なことが。私たちには、どうして彼らが「道に迷っている」ことが分かるのでしょう?

文化も言葉も異なる人に対し、言葉を交わすこともなく、ただ見ただけでその心情を察することができるなんて、一種のテレパシーと言っても過言ではありません。

今回はそんな想像力のモトであり、人の「共感」の仕組みに根ざすミラーニューロンについてのお話です。

心の理論を司る神経細胞

「相手の立場になって考えろ」。ビジネスパーソンであれば多かれ少なかれ一度は耳にするお決まりのセリフです。実際には不可能な「相手の立場」ですが、ではどうすれば相手になったような気持ちで思考できるのでしょう。

相手の立場や心情を想像するには、「ミラーニューロン」と呼ばれる神経細胞が深く関わってきます。
ミラーニューロンは、高度な社会的生物であるヒトの脳にとって最も重要な役割の一つである共感を担っており、通称「物真似ニューロン」と言われています。

私たちが相手の表情の動きからちょっとしたニュアンスを読み取り、相手の機嫌をくみ取れるのもこのミラーニューロンのお陰なのです。

物真似ニューロンな理由

ここまでの説明を聞くと、共感ニューロンなら納得は行くけど…なぜ物真似ニューロンなの?と思いますよね。ズバリ!その理由は、ミラーニューロンの持つ「運動を模倣」する機能に関わってきます。

例えば踊っている人をただ漠然と眺める場合と、ダンスを覚えて真似しようとする場合を比較すると、後者のケースだけ圧倒的にミラーニューロンの働きが活発になります。

これは「物真似ニューロン」が必死になってダンスの動きを、仕組みを理解し、自分でも同じ動作ができるように踊っている相手に無意識に自分を置きかえて考えているからです。

ヒトは何かを真似するときに、「お手本」に自分を重ねて(一種の共感)考えるのです。共感と模倣。全くバラバラに見える二つの事柄ですが、実はミラーニューロンという一つの共通項によって深く繋がっているのです。

ミラーニューロンを刺激するコミュニケーション

人とのコミュニケーションにミラーニューロンが及ぼす影響は絶大です。
とりわけ接客や営業などの人を相手にする仕事では、成果にも大きな差が出てきます。仕事以外の場面でも、対人関係や人に与えるイメージに深く関わるのは言うまでもありません。

例えば、大事な書類を手渡す時に…片手で渡される場合と両手で渡される場合、どちらの方にあなたは好感を抱き、信頼できると感じるでしょうか。恐らく後者の方がより好印象を抱くはずです。

これは「大事なものは両手であつかう」という認識がミラーニューロンによって相手に投影され、両手で書類を渡す人は丁寧に仕事に取り組んでいると無意識に考えるからです。

ミラーニューロンは、ほんの小さな動作や言葉のニュアンスからくみ取れる心情を感知し、私たちに伝えます。周囲の人々と良好な関係を築きたいと思う方は、相手のミラーニューロンの働きを意識しながら接してみるといいかもしれませんね。

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